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2022年10月5日

国立遺伝学研究所
理化学研究所
科学技術振興機構

植物進化の解明と微細藻類の高度な産業利用の促進

-温泉微細藻類ガルデリアの性の発見と高度な遺伝的改変技術-

植物には、花を咲かせて受精により種子を生じるという「有性生殖」を伴う生活環が存在します。しかしながら、これまでに、進化の初期に出現した単細胞紅藻などは、無性生殖するとされていて、植物の有性生殖の起源や藻類・植物の進化の過程は不明でした。

情報・システム研究機構国立遺伝学研究所の廣岡俊亮特任助教、宮城島進也教授、理化学研究所の岩根敦子チームリーダーによる共同研究グループは、単細胞紅藻の一種で国内外の酸性温泉に生息するガルデリアが、有性生殖を行う生物の特徴である2倍体として存在し、特殊な環境に晒すことで減数分裂を行い細胞壁が無い1倍体を生じることを発見しました。ガルデリアには、植物において花を作るための鍵遺伝子群の祖先遺伝子群が存在し、これらの機能を調べた結果1倍体が2倍体化する時にはたらくことがわかりました。さらに、1倍体を1倍体のまま安定的に増殖させることに加え、遺伝的改変技術の開発にも成功しました。

詳細は国立遺伝学研究所のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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