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2022年10月25日

奈良先端科学技術大学院大学
新潟大学
帝京大学
理化学研究所

植物が切断されても、傷口を修復してつなげる仕組みを解明

-オーキシンが再生遺伝子を活性化して細胞塊形成 接ぎ木など園芸や食料増産に期待-

奈良先端科学技術大学院大学(学長:塩﨑 一裕)先端科学技術研究科バイオサイエンス領域の池内 桃子特任准教授(理化学研究所環境資源科学研究センター客員研究員)、新潟大学理学部の田中 隼人(研究当時学部4年生)、帝京大学理工学部バイオサイエンス学科の朝比奈 雅史准教授、理化学研究所環境資源科学研究センターの杉本 慶子チームリーダー(東京大学大学院理学系研究科教授)らの研究グループは、モデル植物のシロイヌナズナを使い、葉と茎をつなぐ葉柄という棒状の器官を切り離したときに生じる2つの切断面について、それぞれ傷口修復のためのカルス(細胞塊)を形成するものの、両者の活性は著しく異なるという再生力の機構に関わる重要な現象を発見しました。活発な方の切り口には、成長を促進する植物ホルモンのオーキシンが多く蓄積し、カルス形成の遺伝子を働かせる転写因子 (WOX13) を特異的に活性化しているという原因の一端を解明しました。今後、効率的な接ぎ木技術の開発など農業や園芸分野への応用展開が期待されます。

詳細は奈良先端科学技術大学院大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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