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2022年11月11日

大阪大学
国立がん研究センター
慶應義塾大学
理化学研究所

遺伝的がんリスク体質の人は若くしてがんになりやすい

-がんの特性をPRSで解明-

がんの発症には、加齢・喫煙・放射線暴露など様々な「環境因子」が関与することが知られていますが、各個人の「遺伝因子」、すなわち「遺伝的がんリスク体質」も重要であることが知られています。

大阪大学大学院 医学系研究科の難波 真一さん(博士課程)(遺伝統計学)、岡田 随象 教授(遺伝統計学/理化学研究所 生命医科学研究センター システム遺伝学チーム チームリーダー/東京大学大学院 医学系研究科 遺伝情報学 教授)、国立がん研究センター研究所の斎藤 優樹 特任研究員(分子腫瘍学分野/慶應義塾大学 医学部 内科学教室(消化器)助教)、片岡 圭亮 分野長(分子腫瘍学分野/慶應義塾大学 医学部 内科学教室(血液) 教授)らの研究グループは、ポリジェニック・リスク・スコア(PRS)という指標を用いて「遺伝的がんリスク体質」を定量化し、がんの様々な特性に与える影響を網羅的に調べました。遺伝的がんリスク体質を持つ人は、がんになりやすいだけでなく、若い年齢でがんを発症する傾向にあり、がんの特徴である体細胞異常の蓄積が少ないことがわかりました。本研究成果によって「遺伝的がんリスク体質」の理解が進み、がんの予防や個別化医療を推進することに役立つと期待されます。

詳細は大阪大学医学系研究科・医学部のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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