国立大学法人 群馬大学 生体調節研究所 分子糖代謝制御分野の福中 彩子 助教、藤谷 与士夫 教授、理化学研究所 放射光科学研究センター 生体機構研究グループの志村 まり 研究員、同センター ビームライン開発チームの松山 智至 客員研究員(名古屋大学大学院 工学研究科 准教授)らの研究チームは、SPring-8の放射光を用いた顕微システム(走査型蛍光X線顕微鏡:SXFM)を用いて、ヒト型糖尿病モデルマウス(hIAPP-Tg)のインスリン産生細胞(膵β細胞)を対象に、元素イメージングを行い、糖尿病発症前から亜鉛が激減、進行に従って鉄減少が加わることを見出しました。糖尿病症状が進行した32週齢では、両元素共に減少状態に至り、同時期にミトコンドリア機能障害が観察されました。糖尿病は予備軍も含めると、日本人の5-6人に1人が罹患している国民病です。本研究は、その進行解明と発症予防に向けた研究に今後貢献すると考えます。
詳細は群馬大学 生体調節研究所のホームページをご覧ください。
報道担当
理化学研究所 広報室 報道担当
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