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2024年7月17日

岡山大学
高輝度光科学研究センター
京都大学
理化学研究所
大阪大学
産業技術総合研究所

結晶中のトリウム229原子核アイソマーをX線で制御することに成功!

-超高精度「固体原子核時計」実現に向けて大きく前進-

岡山大学 異分野基礎科学研究所の吉村 浩司 教授、吉見 彰洋 准教授、平木 貴宏 研究助教、高輝度光科学研究センター(JASRI)の依田 芳卓 主幹研究員、永澤 延元 研究員、京都大学 複合原子力科学研究所の瀬戸 誠 教授、北尾 真司 准教授、理化学研究所の山口 敦史 専任研究員、重河 優大 特別研究員、羽場 宏光 室長、玉作 賢治 チームリーダー、大阪大学 大学院理学研究科の笠松 良崇 教授、産業技術総合研究所(産総研)の渡部 司 上級主任研究員、ウィーン工科大学のThorsten Schumm 教授らの共同研究グループは、大型放射光施設「SPring-8」の高輝度X線を用いて、固体結晶中のトリウム229をアイソマー状態に励起し、それが基底状態に戻る際の光を観測することに成功しました。この際、アイソマー状態のほぼすべてが光を発して遷移することを確認し、その寿命とエネルギーを測定しました。さらに、X線照射によってアイソマー状態の寿命を10分の1程度に短くできることを発見しました。これは、固体結晶中のアイソマー状態を外部から制御できることを示すものです。

詳細は岡山大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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