胃がんが進行すると、がん細胞が腹膜に広がって転移を起こす「腹膜播種」が発生します。腹膜播種は外科手術や化学療法の効果が限られており、治療が極めて難しいことから、長年にわたり新たな治療法の開発が求められてきました。
2016年に、がん細胞に対して強い殺傷力をもつα(アルファ)線の効果が明らかになり、近年では日本国内でも、理化学研究所などで半減期が7.2時間と非常に短い放射性元素であるアスタチン-211の製造・供給体制が整いました。これにより、α線を利用した核医学治療の研究開発が急速に進んでいます。
東京大学アイソトープ総合センターの野村 幸世 特任教授(星薬科大学 教授)らと、JCRファーマ株式会社の今川 究 ユニット長、東北大学 金属材料研究所の吉野 将生 特任准教授、理化学研究所 仁科加速器科学研究センターの羽場 宏光 室長らは、胃がん腹膜播種に対してα線を使った新たな治療法を開発しました。
詳細は東京大学の報道発表資料(PDF)をご覧ください。
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理化学研究所 広報部 報道担当
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