創発物性科学研究センター 電子状態スペクトロスコピー研究チーム
チームリーダー 石坂 香子(Ph.D.)
研究概要
当チームでは、光と電子のビームを用いることにより、多様な物性や機能を示す物質におけるスピン、電子および結晶構造の解明を目指した実験を行っています。電子のエネルギー、運動量、スピンを分解した測定が可能な光電子分光法により、超伝導体、熱電・スピントロニクス材料などの新物質開発やトポロジカル状態、強相関多体効果の解明を推進しています。また、パルスレーザーを用いた高速時間分解電子顕微鏡により、ナノスケール空間情報を取り入れた磁気・電子・結晶構造のフェムト~ナノ秒ダイナミクス計測に取り組みます。
研究主分野
- 数物系科学
研究関連分野
- 総合理工
キーワード
- 光電子分光
- 超高速時間分解電子顕微鏡
- ナノ磁性
- 超伝導
- 強相関電子系
主要論文
- 1.
Asuka Nakamura, Takahiro Shimojima, and Kyoko Ishizaka.:
"Characterizing an Optically Induced Sub-micrometer Gigahertz Acoustic Wave in a Silicon Thin Plate"
Nano Lett. 23, 2490–2495 (2023). - 2.
T. Shimojima, A. Nakamura, X. Z. Yu, K. Karube, Y. Taguchi, Y. Tokura, and K. Ishizaka.:
"Nano-to-micro spatiotemporal imaging of magnetic skyrmion’s life cycle"
Sci. Adv. 7, eabg1322/1-8(2021). - 3.
A. Nakamura, T. Shimojima, Y. Chiashi, M. Kamitani, H. Sakai, S. Ishiwata, H. Li, and K. Ishizaka.:
"Nanoscale Imaging of Unusual Photoacoustic Waves in Thin Flake VTe2"
Nano Lett. 20, 7, 4932 (2020). - 4.
N. Mitsuishi, T. Shimojima, K. Ishizaka et al.:
"Switching of band inversion and topological surface states by charge density wave"
Nature Commun. 11, 2466 (2020). - 5.
T. Shimojima, Y. Suzuki, A. Nakamura, N. Mitsuishi, S. Kasahara, T. Shibauchi, Y. Matsuda, Y. Ishida, S. Shin and K. Ishizaka.:
"Ultrafast nematic-orbital excitation in FeSe"
Nature Commun. 10, 1946 (2019).
研究成果(プレスリリース)
-
2021年9月3日
ナノスケールで整列する電子を可視化 -
2021年6月17日
柔らかいスキルミオンの挙動を解明 -
2020年6月12日
せん断音響波のナノスケールイメージング -
2019年5月30日
電子液晶における電子の揺らぎを観測
関連リンク
メンバーリスト
主宰者
- 石坂 香子
- チームリーダー
メンバー
- 中村 飛鳥
- 研究員
- 三石 夏樹
- 特別研究員
お問い合わせ先
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
フロンティア中央研究棟 304-1
Email: kyoko.ishizaka [at] riken.jp
※[at]は@に置き換えてください。