理化学研究所 科学講演会2024~研究者の“わくわく”が未来を紡ぐ~ 「AIでひらく未来への扉」
理化学研究所(理研)は、研究活動を紹介する機会として1978年から年に一回「科学講演会」を開催しています。今年度は2024年8月24日(土)に、東京お台場にある日本科学未来館にて開催します。また、現地会場の様子をライブ配信します。
2024年度のテーマは「AIでひらく未来への扉」。好奇心と発見の喜びを原動力に、研究者が“わくわく”しながら取り組む研究活動を紹介します。
本講演会を通して、AIが切り拓く新たな研究展開について研究者と一緒に考えてみませんか?
各講演時間内に、現地およびオンラインで参加の皆さまからの質問時間を15分ご用意しています。さらに、プログラムの最後の「全体ディスカッションおよび質問セッション」では、現地参加者限定で研究者への質問をお受けします。ぜひ最後まで参加いただき、3名の研究者のトークをお楽しみください。
プログラム
12:30 | 開場 |
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13:00-13:05 |
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13:10-13:50 | 講演1「スマートグラスによる人間拡張」 吉井 和佳 (よしい・かずよし) 最近、カメラやマイクを搭載したスマートグラスが各社から発売されています。このようなモバイルデバイスは、手軽に映像を記録できたり、ナビゲーション情報を表示できたりするので大変便利です。しかし、スマートグラスは単なるセンサー・ディスプレイではありません。ここにAI機能が搭載されたら、私たちの生活はどう変わるでしょうか。本講演では「音」に着目して、自宅、オフィス、路上、パーティ会場など、どんな場所でも相手の声を聞きやすくして、音声コミュニケーションを支援する機能を実現する試みについて紹介します。 |
13:50-14:00 | 休憩 |
14:00-14:40 |
講演2「AI・ロボットによる科学の自動化と次世代化」 神田 元紀(かんだ・げんき) 私の研究室では、ロボットやAIを使って研究を自動化しています。最近は、再生医療で利用するための細胞を育てる条件を、人間無しに試行錯誤する双腕ロボット・AIシステムを開発しました。ロボットが培養した細胞は臨床研究で人間に移植されています。研究の自動化技術は、実際の医療現場や研究現場で使われ始めているのです。このように、ロボットやAIが研究をするようになると人間は用無しになるのでしょうか。どうやらそうではなさそうです。ロボットやAIと一緒に研究するとはどういうことなのか、一足先にその未来をのぞいている私から、思うところを紹介します。 |
14:40-14:50 | 休憩 |
14:50-15:30 |
講演3「AIと子供の脳発達~可能性と課題~」 下郡 智美(しもごおり・ともみ) 本講演では、AI技術が子供の脳発達に与える影響について、最新の研究を基に探ります。AIが教育や生活に与えるポジティブな効果として、個別化学習や認知機能の向上が挙げられますが、一方で、過度のスクリーンタイムや依存によるネガティブな影響も指摘されています。子供たちの健全な成長を支えるために、バランスの取れたAI利用方法や保護者の役割、社会的責任についても議論します。質疑応答を通じて、参加者との意見交換も行い、AI技術の未来と子供の発達に対する持続可能なアプローチを提案します。 |
15:30-15:40 | 休憩 |
15:40-16:20 |
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16:20 | 閉会 |
開催概要・申し込み方法等
開催日 | 2024年8月24日(土) |
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時間 | 13:00-16:20(12:30開場) |
対象 | 中学生 / 高校生 / 大学生/ 一般 |
会場 | 日本科学未来館 7階 未来館ホール 東京都江東区青海2丁目3番6号 |
現地参加の申し込み方法 | 科学講演会参加申込フォームからお申し込みください。 申込受付期間:第一弾の申し込みは終了しましたが、座席に若干の余裕があるため、第二弾の申し込みを受け付けます。
第二弾にお申し込みの方へ
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現地参加の注意事項 | 以下の注意事項をご確認、ご了承の上、お申し込みください。
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ライブ配信 | YouTubeライブ配信
※予約不要・年齢問わずどなたでも視聴可 |
ライブ配信での質問 | Slidoに質問を投稿してください
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アンケート | 科学講演会アンケート 後日掲載予定 参加・視聴後、アンケートにご協力ください。 |
お知らせ
- 2023年度の科学講演会「地球の未来を考えよう!~研究者の“わくわく”が未来を紡ぐ~」の動画をご覧いただけます。
- 2023年度の科学講演会の学生参加者からの感想を一部ご紹介します。
- *講演をしてくださった先生方が研究者を志したきっかけを知ることができ、質問セッションがとても参考になりました。自分の知らない世界に出会えてワクワクしました。
- *研究者の方々がどんなことを考えて今まで生きてこられたのかのお話は、非常に興味深かったです。研究職は、積み重ねと出会いを以てやってこられたのだと知り、私もその道に挑戦してみたいと思うことができました。
- *ディスカッションでは、何がきっかけで研究者を目指したかや、小さいときはどうだったか、問題の立て方など知りたいことが知れ、研究者の考え方がわかりました。
- *質疑応答でどのような形で今の研究に繋がったのかを聞いて、自分の興味のあるものを突き詰めたり、人との関わりなど今後の進路の参考になりました。
- 日本科学未来館1階ミュージアムショップで、理研グッズを販売しています。講演会の思い出にぜひご利用ください。
- 現地参加の方には理研オリジナルのノベルティをプレゼントいたします。
お問い合わせ先
理化学研究所 広報室
Email: event-koho [at] riken.jp(※[at]は@に置き換えてください。)