河田聡 主任研究員(基幹研究所河田ナノフォトニクス研究室、大阪大学 大学院工学研究科 教授)が、「近接場ナノ光学とプラズモニクス研究の開拓」の業績により、第8回江崎玲於奈賞を受賞することが決定しました。
この賞は、国内の研究機関においてナノサイエンスまたはナノテクノロジーに関する研究に携わり、世界的に評価を受ける顕著な研究業績を挙げた研究者、原則1名に贈呈されます。
授賞式は、10月13日(木)つくば国際会議場で行われる予定です。
参考
受賞者のコメント
光でナノを見ることは大学院生の頃からの私の夢であり、ライフワークです。しかし、光が波動的性質をもつことから、これは原理的に不可能と考えられてきました。私の研究は、ナノ構造を持つ金属針の先端にナノの光が局在することを利用して、光の波長の百分の一以下の分解能でナノ材料やナノデバイスを観察する原理を開拓し、実際に実証したことにあります。ナノサイエンスとナノテクノロジーのパイオニアである江崎玲於奈先生の名前を冠するこの賞を受賞したことは最高の名誉であり、今後のさらなる研究推進への大きな励みとなります。研究環境を与えて下さった理化学研究所と研究仲間に感謝の意を表します。