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2017年10月2日

理化学研究所

「RIKEN和光サイエンス合宿2017」を開催しました!

2017年7月26日(水)から28日(金)にかけて、「RIKEN和光サイエンス合宿2017」を実施いたしました。「RIKEN和光サイエンス合宿」は、理研の和光地区を会場として、高校生が理研の最新の研究成果に触れ、最先端の研究・技術を体験できるプログラムです。

今回は、次の3コースのそれぞれの研究者により応募者の中から選ばれた、各コース4名、合計12名の高校生が参加しました。

Aコース:物理分野『物質の中の小さな磁石「原子核」を操ってみよう』 by 上野核分光研究室
Bコース:化学分野『生きている細胞の中で有機合成化学をやってみよう』 by 田中生体機能合成化学研究室
Cコース:生物分野『生きている細胞のゴルジ体を観察してみよう』 by 生細胞超解像イメージング研究チーム

12名の高校生は2泊3日の間、研究者たちとずっと一緒に、研究者になったつもりで体験をしました。それぞれのコースの様子を少しご紹介します!

Aコース:「物質の中の小さな磁石「原子核」を操ってみよう」

写真:レーザーをサンプルに照射して測定中 レーザーをサンプルに照射して測定中
写真:核磁気モーメントからの信号をみんなで解析 核磁気モーメントからの信号をみんなで解析

Bコース:「生きている細胞の中で有機合成化学をやってみよう」

写真:研究者と一緒に計画を練っている様子 研究者と一緒に計画を練っている様子
写真:フラスコや細胞内で有機合成反応が進行中! フラスコや細胞内で有機合成反応が進行中!

Cコース:「生きている細胞のゴルジ体を観察してみよう」

写真:最先端の共焦点レーザー顕微鏡で、自分で作ったサンプルを観察 ヒトの培養細胞でゴルジ体を観察するための遺伝子導入実験中
写真:ヒトの培養細胞でゴルジ体を観察するための遺伝子導入実験中 最先端の共焦点レーザー顕微鏡で、自分で作ったサンプルを観察

交流会

2日目の夕方には、松本理事、有信理事、広報室長の出席の中、今回の合宿で指導にあたった研究者たちとの交流会を行いました。高校生たちは自己紹介、応募動機、体験の感想などを述べ、別のコースの研究者や参加者たちとも交流を深めました。それぞれ、この合宿に参加出来たことがとても嬉しい!様子でした。

見学会、体験発表会、修了証授与式

3日目(最終日)の午後からは、仁科加速器研究センターのサイクロトロンを見学した後、3日間の体験で学んだこと、分かったことについて発表する「体験発表会」があり、その後、有信理事より修了証が手渡されました。高校生のみなさんの心には発見、驚き、思い出、などたくさんのことが残ったことと思います。

写真:交流会 交流会
写真:体験発表会 体験発表会
写真:見学会の様子 修了証授与式
写真:修了証授与式 見学会の様子

体験発表会後の各コースによる意見交換会

写真:体験発表会後、コースごとの意見交換会 体験発表会後、コースごとの意見交換会

昨年まではなかった新しい試みとして、体験発表会、修了証授与式後に、コース毎に「意見交換会」の時間を設けました。発表会の際にうまく答えられなかった質問の話、先輩の研究者からたくさんの今後のためのアドバイスが与えられたと思います。
あっという間の3日間でしたが、高校生のみなさんはこれまでにない体験をし、研究者たちも、かつての自分たちと参加者を重ねあわせながら、どうやったら興味深いプログラムになるかを考え、準備することにより、科学の魅力を伝える貴重な機会を得たことと思います。

参加者より寄せられた感想文のうち「これからサイエンス合宿に参加する人へ」のメッセージを一部ご紹介します。

  • 理化学研究所の方々は、とても明るく優しい人たちで、チームというものの良さを感じることができます。また、高1の私にも説明をしっかりとしてくれたので、理科が好きな人には特に参加を進めます。この合宿は、一生の思い出にもなり、これから先についてのアドバイスも沢山くれます。興味がありましたら、ぜひ応募してみてください。
    (高校1年生 男子)
  • 理科が好きな人、実験が好きな人は、参加すると日本の最先端の技術を体験できる最高の機会です。日本の技術は世界でもトップクラスなので、見たことは、いろいろと役に立ちます。人と話すのが苦手な人でも大丈夫です。理化学研究所の人はとても優しいので、安心してください。高校生のうちに一度は体験しておくべき!!
    (高校3年生 男子)
  • 研究者の方に様々なことを教えていただいたり、科学に興味のあるメンバーと話しすることによって、科学に対する考え方や、価値観を深めることができました。このようなことは、今後の生活で何かを考えるときの糧になると思います。参加してみたいと考えている方は、積極的に行動してみるとよいと思います。
    (高校2年生 女子)

最後に、ご協力くださった研究者のみなさまをはじめ、関係部署の方々、そして高校生を送り出していただいたご家庭のみなさまに改めてお礼を申し上げます。


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