2020年8月18・19日の2日間、「RIKEN和光サイエンス合宿2020オンライン」を開催しました。
「RIKEN和光サイエンス合宿」は、毎年夏に和光地区を会場として、高校生が最新の研究成果に触れ、最先端の研究を体験できる2泊3日のプログラムです。今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の日本国内での感染状況を踏まえ、当初の予定を変更して、ウェブ会議システムを利用した2日間のオンラインプログラムとして開催し、国内外から計12名の高校生が参加しました。
1日目の午前中にオリエンテーションと参加者・研究者の自己紹介を行い、午後から2日目にかけて、物理、化学、生物(脳科学)の三つの分野の研究者3名がそれぞれ講義を行いました。研究内容の解説や研究室の紹介、当初予定していた実験の様子などをスライドや動画で説明した後、高校生から研究者への質問時間を設けました。研究内容だけでなく、研究者になった経緯や研究に対する姿勢なども話題になり、参加した高校生もたいへん満足した様子でした。
全講義終了後の閉会行事の中で、参加した高校生全員が2日間のプログラムの中で学んだことや感想を1分で発表。また、研究者から研究者を目指す高校生に向けたエールが送られました。
参加した高校生の感想を一部ご紹介します。
- 用意してくださった実験の説明だけでなく、研究者の方々はその実験の準備から解析までの全工程と、実験に伴う今までの研究を説明してくださったので、実際に自分が研究者になれたようでしたし、研究者とは具体的に毎日何をして生活をしているのか分かれた気がしたのでそこは本当に良かったです。
- 今年はコロナの影響で直接研究室に行くことができませんでしたが、リモートででも合宿を行えるように準備を進めていただきありがとうございました。直接は見ることができませんでしたが、興味のなかった分野についてまでお話を聞くことができて興味を持つことができました。来年はぜひ研究室に行き、自分の手で実験したいです。
当初はサイエンス合宿を中止することを検討していましたが、高校生と理研の研究者が直接対話できる貴重な機会を失わないために、初めてオンラインプログラムとして開催しました。研究室での体験は叶いませんでしたが、とても有意義な2日間となりました。