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2021年6月30日

理化学研究所

濱田 博司 チームリーダーが「高峰記念第一三共賞」を受賞

濱田 博司 チームリーダーの写真

濱田 博司 チームリーダー(生命機能科学研究センター 個体パターニング研究チーム)が高峰記念第一三共賞を受賞することが決定いたしました。

高峰記念第一三共賞は、生命科学、特に疾病の予防と治療に関する諸分野の基礎的研究並びに臨床への応用的研究の進歩発展に顕著な功績をあげ、現在、活発な研究活動を行っており、今後の一層の活躍が期待される研究者に対して贈られる賞です。

濱田チームリーダーは長年にわたり、発生生物学・発生遺伝学の分野において世界をリードする研究業績を挙げてきました。1990年に発見したES細胞の多能性維持に必要な転写因子Oct3/4は、現在、iPS細胞の樹立に用いられる遺伝子の一つとして知られています。また、Oct3/4の下流遺伝子として見出したマウス初期胚の左側だけで発現する遺伝子Leftyの解析を通して、それまで未知であった体の左右非対称性に関する研究分野を開拓しました。さらに、ヒトにおける左右異常は先天性心奇形の主要な原因であることや、体の左右決定に関わる繊毛の異常によって生じる内臓逆位などの繊毛病の解明にも寄与し、基礎生物学だけでなく医学にも大きなインパクトを与えていることが評価されました。

受章者のコメント

高峰譲吉博士は、明治時代にアドレナリンの結晶化やタカジアスターゼの発見をされ、理化学研究所の創設にも寄与されたと聞きました。そのような偉大な研究者のお名前を冠する賞をいただいて、大変光栄に思います。

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