川合眞紀名誉研究員（自然科学研究機構分子科学研究所 所長）が学術上の顕著な功績により、本年12月13日に開催された日本学士院総会において、新会員として選ばれました。
主要な業績
川合名誉研究員は走査トンネル顕微鏡を用いて、赤外分光法、電子エネルギー損失分光法などの手法を駆使し、固体の表面に付着した分子の分光学的研究を行ってきました。これまで挙げてきた固体表面での分子の化学反応に関する業績は、触媒化学分野・物質材料分野へも貢献しています。
受賞者のコメント
この度、日本学士院会員に選出いただきました。名だたる諸先輩の先生方の仲間に入れていただきましたことを大変光栄に存じます。理化学研究所で研究する機会をいただいたことが、私の研究者人生の支えとなっています。自由闊達な雰囲気の中、分野の枠を超え、年齢を超え、そして国境を越え、率直な議論を交わすことを大事にする理研の気風が、私の研究の原点です。理化学研究所がこれからも研究者の心の支えとなる存在であり続けることに期待しております。