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2021年12月20日

理化学研究所

理化学研究所の研究者5名が「日本学術振興会賞」を受賞

理化学研究所から5名の研究者が「令和3年度 日本学術振興会賞」を受賞しました。

⽇本学術振興会賞は⼈⽂学、社会科学及び⾃然科学にわたる全分野において、国内外の学術誌等に公表された論⽂・著書・その他研究業績により学術上特に優れた成果をあげたと認められた45歳未満の若⼿研究者に贈られる賞です。

柴田 和久チームリーダーの写真
柴田 和久

脳神経科学研究センター 人間認知・学習研究チーム チームリーダー

受賞業績『リアルタイム脳情報解読フィードバックによる知覚ならびに認知変容メカニズムの解明』
リアルタイムの脳活動測定と機械学習に基づいた高度なAI技術を組み合わせ、非侵襲的に脳の特定領域の詳細な活動パターンを制御することを可能とする「リアルタイム脳情報解読フィードバック法」を開発しました。この方法を用い、視覚学習・恐怖記憶・痛みなどに関わる脳機能の変化のメカニズムを次々と明らかにしています。

コメント
栄誉ある賞をいただき大変光栄です。この受賞を励みに、今後もよい研究をしていきたいと思います。
谷口 雄一チームリーダーの写真
谷口 雄一

生命機能科学研究センター 細胞システム制御学研究チーム チームリーダー

受賞業績『遺伝子発現を分子レベルで、かつシステムレベルで理解するための新規技術の開発』
多数の遺伝子が関与する複雑な生命現象の仕組みを定量的に捉えるための革新的な技術の開発を行いました。細胞内のゲノムの3次元分子構造を解析する技術を開発すると共に、細胞の全域で1つ1つの分子の観察が行える超高感度の蛍光イメージング技術を開発し、それらを用いて細胞における遺伝子発現の基本的なメカニズムを解明することに成功しました。

コメント
この度は我が国の学術推進の中核を担う機関からこのような大変名誉ある賞を頂けることになり、身に余る光栄と感じております。私に関わって頂いた全ての方々に感謝申し上げると共に、一般社会への一日も早い貢献を目指して今後も研究に邁進して参ります。
南後 恵理子チームリーダーの写真
南後 恵理子

放射光科学研究センター 利用技術開拓研究部門 SACLA利用技術開拓グループ 分子動画研究チーム チームリーダー

受賞業績『X線自由電子レーザーによるタンパク質分子動画解析』
X線自由電子レーザーを用い、タンパク質の動的構造を捉えるための時分割装置を開発し、タンパク質の構造変化を高空間分解能、高時間分解能で解析することを可能にしました。
この装置を活用し、世界で初めてリアルタイムに水分子が移動する様子や反応中間体を捉えることに成功するなど、タンパク質の反応機構の解明に貢献をしています。

コメント
受賞業績は、2013年よりX線自由電子レーザー施設SACLAにて、SACLA利用技術開拓グループのメンバー並びに多くの共同研究者やエンジニアの方々と行ってきた成果です。多大なるご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。
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石坂 香子

創発物性科学研究センター 電子状態スペクトロスコピー研究チーム チームリーダー

受賞業績『光電子分光を用いた物質の多次元計測と非平衡状態の研究』
パルスレーザーを使った時間分解光電子分光による物質相の素励起の観測、超高速時間分解電子顕微鏡の開発と音響フォノンの伝播の可視化など、時間軸と空間軸を合わせた多次元計測を可能とし、非平衡性や時空間構造から新奇固体物性現象の理解に切り込む独創的な研究を展開しています。

コメント
大変栄誉ある賞をいただき光栄に思います。この受賞は研究室メンバーを含む多くの共同研究者の皆様のご支援とお力添えにより得られた成果です。心から感謝申し上げるとともに、今後とも一層励んで参ります。
塚﨑 敦客員主管研究員の写真
塚﨑 敦

創発物性科学研究センター 強相関界面研究グループ 客員主管研究員

受賞業績『高度な薄膜界面作製技術に基づくトポロジカル物質の物性発現と応用』
高度に培われてきた酸化物薄膜のエピタキシー成長技術をもとに、精密に制御された界面をもつヘテロ接合を作製し、その電子物性の研究、およびその特性を利用した電子デバイスのプロトタイプ作製で数々の顕著な成果を挙げています。

コメント
大変光栄に感じております。多くの共同研究者の皆様に感謝を申し上げると同時に、一緒に喜んで頂けたら嬉しく思います。今後も薄膜界面物性の開拓研究に精一杯取り組んで参ります。

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