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2022年10月6日

理化学研究所

松岡聡センター長がスーパーコンピュータの最高峰の業績賞である「クレイ賞」を受賞

松岡 聡センター長の写真

松岡聡センター長(計算科学研究センター)がスーパーコンピュータの最高峰の業績賞である「クレイ賞」("IEEE Computer Society Seymour Cray Computer Engineering Award")の2022年受賞者に選出されました。

Seymour Cray Computer Engineering award は、「スパコンの父」とも称されるシーモア・クレイ(Seymour Cray)氏の名を冠したIEEE Computer Societyの最高レベルの業績賞の一つで、スーパーコンピュータ・HPC分野に対する重要かつ革新的な貢献に対して授与されるスパコン界の最高峰賞です。松岡センター長は、TSUBAMEシリーズや「富岳」など、スーパーコンピュータのシステム設計における長期にわたる世界的リーダーシップが評価され、今回の受賞となりました。

現在のエクサスケールスーパーコンピュータやクラウド上の大規模AIクラスターの技術的基盤の多くは、松岡センター長らが長年行ってきた研究開発に端を発しており、クラウド耐性、低消費電力、大規模ビッグデータ、大規模AIトレーニングなどスーパーコンピュータシステムにおける技術要素についての基礎研究プロジェクトを主導してきました。また、「TSUBAMEシリーズ」などスパコンランキングで上位を占める複数のスパコンを設計し、大規模コンピュータシステムの論理的構造を作り上げました。

さらに、2020年から2021年に世界の主要スパコンランキング(Top500、HPCG、HPL-AI、Graph500)で4期連続1位を獲得した日本を代表するスパコン「富岳」の開発・運用を行っています。

受賞者のコメント

今回、「スパコンの父」とも称されるシーモア・クレイ氏の名を冠した栄誉あるスパコン界の最高峰賞であるクレイ賞を受賞し、光栄の極みです。もちろん、世界トップクラスのスパコンの研究開発は一人で達成するものではなく、数多くの共同研究者との研究による多くの研究成果によってなされるものです。その点では、今回の賞は、むしろそれらの研究成果にその栄誉が帰属するともみなすことができる、とも感じております。「富岳」、さらにその後継を見据え、さらに研究を加速していく予定です。

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