松岡聡センター長(計算科学研究センター)が2022年度C&C賞を受賞しました。
C&C賞は、公益財団法人NEC C&C財団がC&C技術分野における情報処理技術、通信技術、電子デバイス技術、およびこれらの融合する技術分野の開拓または研究、この分野の進歩がもたらす社会科学的研究活動に関し、顕著な貢献のあった人物に授与されるものです。
松岡センター長は、スーパーコンピュータの構成法とシステムソフトウェアに関する研究に取り組み、世界に先駆けてGPUを取り入れるなど、高性能、低コスト、省電力、かつ、実アプリ性能を重視した使いやすい計算機を開発し、省電力を含む数々の指標で世界のトップランクを獲得しました。「みんなのスーパーコンピュータ」として産学に広く開放されたTSUBAMEシリーズの開発や、「富岳」の総責任者としてその最初の研究開発から利活用に至るまで先頭に立って推進するなど、世界的にも顕著な業績が評価され今回の選出となりました。
受賞業績
省電力かつ汎用な超高性能スーパーコンピューターシステムの先導的研究開発への貢献
受賞者のコメント
この度C&C賞を受賞することになり、光栄の極みです。スパコンは「創ってナンボ、使ってナンボ」とよく申しますが、スパコンは前者では最先端のICT技術の研究開発や応用の場となっており、後者では昨今の深層学習を中心とするAIの隆盛の基盤となり、コロナウイルス対策を含む多くの社会問題の解決へ貢献するなどしています。これらには、私や多くの共同研究者の研究成果が適用されており、結果としてTSUBAMEや「富岳」などの最先端のスパコンが実現し、Society 5.0/SDGsに向けた多数の成果が輩出され続けています。今後も我々のスパコンの研究開発は更に発展する予定で、それにより更に社会貢献ができれば、と願っております。