理化学研究所 量子コンピュータ研究センター(RQC)では、2023年3月27日にクラウド利用を開始した国産超伝導量子コンピュータ初号機(64量子ビット)について、より多くの皆様に親しみを持っていただけるように、愛称をつけることと致しました。ついては、広く皆様から愛称を募集いたします。
その愛称については以下のようなことを期待しています。
- 国産として初めてクラウド公開した量子コンピュータであることを知っていただけること
- 日本発の量子コンピュータ実機として、国際的な発信にふさわしい名前であること
- 日本国内のみならず、世界中の方々にとっても親しみやすい名前であること
どうぞ、奮ってご応募ください!
募集要項
応募資格
個人であればどなたでも応募可能。お一人で複数ご応募いただいても結構です。
応募期間
2023年4月7日(金)から5月31日(水)23時まで
(結果は、2023年7月末ごろに公表予定)
応募方法
下記のウェブフォームから応募ください。
超伝導量子コンピュータ 愛称投稿フォーム
応募内容
- 愛称(日本語でもアルファベットでも可)
- ※日本語の場合、海外向けにはローマ字で表記します。ローマ字表記も指定したい場合はご記載下さい。
- 愛称の読み仮名
- 愛称の解説(100文字程度、英語で応募いただく場合は30ワード程度)
- 応募者氏名
- 応募者在住都道府県(国外在住の方は在住国)
- 応募者メールアドレス
その他留意事項
- すでに商標登録されているものは対象外となります。
- 採用された名称・採用された方のお名前・在住都道府県(国外の方は在住国)は ウェブページなどで公開させていただきます。
- ハンドルネーム、偽名など本名以外での応募はご遠慮願います。
- 個人であればどなたでも応募可能です。お一人で複数ご応募いただいても結構です。
- 採用された名称のすべての権利は無償で理研に譲渡いただきます。
- 応募内容は、理化学研究所個人情報保護規程に則り厳重に管理し、採用審査の用途に限り使用されます。これらに記載されている個人情報は正当な理由なく第三者への開示、譲渡及び貸与することは一切ありません。
- 採用された方には記念品を差し上げます。(同一の愛称に多数の方から応募があった場合は抽選になります)
- 応募数が多い愛称が採用されるわけではありません。寄せられた愛称案の中から、研究グループによる選考の上、決定します。
- 応募にあたっては、上記の留意事項に合意いただいたものとさせていただきます。
参考
RQC Photoライブラリーに超伝導量子コンピュータの画像を公開しています。
アーカイブ | RIKEN QUANTUM COMPUTING
超伝導量子コンピュータとは
物理学の基礎理論である量子力学の基本原理を計算・通信・計測といった情報科学・情報処理技術にも適用する研究「量子情報科学Quantum Information Science」が世界中で進められています。大量なデータを扱う現代の科学技術のより高度な発展に向けて不可欠な要素であり、特に量子計算プラットフォームを構成できる量子コンピュータが近年飛躍的に発展を遂げています。
量子コンピュータは量子物理の原理に従って計算を行うコンピュータです。従来のコンピュータ(古典コンピュータ)にはない量子重ね合わせや量子もつれを利用することで、分子中の電子状態などの量子的な振る舞いを効率的にシミュレーションすることや素因数分解などのさまざまな問題を高速で解けると期待されています。
その中でも超伝導量子コンピュータは、中村 泰信 量子コンピュータ研究センター長が、1999年に固体素子を用いた量子重ね合わせの制御に世界で初めて成功した超伝導量子ビットを用いた方式の量子コンピュータです。

関連リンク
- 量子コンピュータ研究センター
- 2023年3月24日お知らせ「量子コンピュータを利用できる「量子計算クラウドサービス」開始」