理化学研究所(理研)は8月23日(水)、和光市教育委員会生涯学習課主催のイベント「子ども大学わこう」に開催協力しました。抽選で選ばれた埼玉県和光市在住または在学の小学4〜5年生20名が理研和光地区に集まり、「光ってなんだろう? 自然の光とレーザー光の違い」と題して体験学習を行いました。自分で作った簡易分光器を使い、LEDの光と蛍光灯の光を「分光(=光の中に含まれている色の成分を分けること)」したら予想に反して分光結果が違うこと、水銀ランプや水素ランプ、窒素ランプなどさまざまな光源から出る光がそれぞれ特徴的な輝線(特に強く光って見える色の線)を持っていることを自分の目で確認でき、驚きの声を上げていました。
また、自然光や電灯の光とはまったく異なる性質をもつレーザー光も初めて間近で観察し、参加者たちは興味津々。手元から遠く離れた壁や天井まで小さな点のまま進むレーザー光に目を丸くしていました。装置内の壁面に当たる赤、緑、青のレーザー光が2つ、もしくは3つ重なるとどんな色に変化するのかを目の前で体感し、光の3原色とそれらの組み合わせで人間の脳が色をどのように感じているのかを実体験して、喜びの表情を見せてくれました。




開催後のアンケートでは、「光やレーザーのことが分かって楽しかったです(4年)」「分光するといろいろな光になることに驚きました(4年)」「もっといろいろな光を分光してみたいと思った(5年)」「光のことを自由研究にしようと思いました(5年)」などの声が寄せられました。