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2023年10月10日

理化学研究所

中村 泰信 センター長・蔡 兆申 チームリーダーがC&C賞を受賞

中村 泰信 センター長と蔡 兆申 チームリーダー(量子コンピュータ研究センター)が2023年度C&C賞を受賞しました。

C&C賞は、C&C技術分野における情報処理技術、通信技術、電子デバイス技術、およびこれらの融合する技術分野の開拓または研究、あるいはこの分野の進歩がもたらす社会科学的研究活動に関し、顕著な貢献のあった人物に対して贈られる賞です。

中村 センター長と蔡 チームリーダーは、超伝導量子コンピュータの基本素子となる超伝導量子ビットを1999年に世界で初めて実現し、本領域の研究開発をリードしてきました。その技術は企業や研究機関などの量子コンピュータの開発に応用され、2023年3月には中村 センター長らの共同研究グループにより国産量子コンピュータ初号機の本格稼働が開始しました。量子情報技術のパイオニアかつフロントランナーとして中村 センター長と蔡 チームリーダーが創出した数々の研究成果は社会に様々なインパクトをもたらす量子コンピュータの実現に貢献し、その功績が多大であると評価され、今回の受賞に至りました。

受賞業績

「超伝導量子ビットの実現と量子コンピュータをはじめとする量子情報技術分野への貢献」

受賞者のコメント

中村 泰信 センター長の写真

中村 泰信 センター長
量子力学の原理に基づいた重ね合わせ状態を電気回路のような巨視的な系で実現できるのかという、物理の興味からスタートした研究が関係者の皆さんのおかげで大きく発展し、情報技術の賞をいただけるような時代がきたことに感無量です。

蔡 兆申 チームリーダーの写真

蔡 兆申 チームリーダー
この研究は「単電子デバイス」に向けた応用研究に始まり、「巨視的コヒーレンス」の実現といった純粋物理学の成果を上げ、それが現在「量子コンピュータ」といった実用に近い成果につながってきました。科学と技術の予知不可能な関係に驚いています。これまで様々なかたちでサポートしてくださった方々への感謝の意を表明いたします。

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