7月29日(月)~8月1日(木)の4日間、全国の高校生等を対象とした「RIKEN和光サイエンス合宿2024」を理研和光地区にて開催しました。
今年は121件の応募があり、例年より参加者数を一人増やして実施しました。参加にかける熱意の込もった作文をもとに選考された13名の高校生が、担当研究者の指導の下、4日間のプログラムを最後まで走り切りました。
初日のオリエンテーションや仁科加速器科学研究センターの巨大な加速器施設見学に始まり、2日目からいよいよ本格的に実験開始。参加者は朝から夕方まで研究者と議論しながら実験に没頭していました。3日目には、五神 真 理事長や加賀屋 悟 理事、そして担当研究室のスタッフを交えての交流会を開催しました。コースの垣根を越えて食事をしながら歓談し、参加した高校生にとって、研究者等から貴重な話を聞くことができる機会となりました。
最終日に行った体験発表会は、五神 理事長の応援メッセージからスタート。どのコースもとても充実した内容の発表を行い、最先端の科学の現場で得た学びの大きさを披露してくれました。発表後には宮園 浩平 理事による講評、そして修了証授与と記念撮影を行いました。
その後、担当研究者が⾼校⽣へ贈る⾔葉を、参加者⼀⼈⼀⼈がこの合宿に対する感想を述べるなど、最後まで楽しい時間を過ごし、高校生からは「もっとこの仲間たちとここにいたい!」との声も。初日からあっという間に全員が打ち解け合い、高校生同士も互いに刺激しあった3泊4日。最後は名残惜しい解散となりました。
参加者の声を紹介します。
- 今回の合宿では全国各地から優秀な学生が集まっていたため、今まで自分が出会ったことのないような人にたくさん出会えました。特にバイリンガルの人が多くいることに驚きました。研究者の方が、自分の人生を人との出会いが大きく変えましたとおっしゃっていました。私も今回の合宿で出会った仲間と合宿中、話し合えたことやお互いを知れたことは私の人生にとって大きなものになるだろうと感じました。
- 理研がどのような研究所なのかも見学できて将来の職業を考える参考にもなりました。研究所がどのような雰囲気の職場なのか全く知らなかったので研究者さん達がみな楽しそうに研究をしているのを見て驚きました。科学の分野で大学に行き、就職しようと思った上に、将来、日本またはアメリカの研究所で働くことも考えたいと思いました。
- 私がこの合宿に参加して一番これからの自分に影響を受けたと思っていることが、合宿に参加していたメンバーです。自分と生きてきた年数は変わらないのに、全く違う道を歩いていて、知識も豊富で、すごいなと思うことだらけでした。同学年だけど自分もそうなりたいと憧れる人たちでした。
- 理研で働いている人や合宿に参加しているメンバー、実験・研究の規模を見て、「なんで自分が参加できたのだろう」と何回も思いました。しかし、それ以上に毎日が楽しく、周りの環境が普段と違い、学びだらけで、刺激的な4日間を過ごすことができました。尊敬できる人たちにたくさん出会うことができました。この機会を糧に、自分のスキルアップを目指したいと思います!
たくさんのご応募、ご参加ありがとうございました。
関連リンク
2024年7月29日 - 8月1日イベント「RIKEN和光サイエンス合宿2024」