2024年10月4日、理化学研究所(理研)と米国・ブルックヘブン国立研究所(BNL)は、「RIKEN-BNLジョイント・ワークショップ」を五神 真 理事長とジョアン・ヒューウェット BNL研究所長参加の下、開催しました。
午前は量子コンピューティングおよび量子情報科学をテーマに、午後は核物理と基礎量子物理をテーマにしたセッションを設定し、計16人が講演しました。午後のセッションでは、理研で進めている基礎量子科学研究プログラム(FQSP:Fundamental Quantum Science Program)と、米国の電子・イオン衝突型加速器(EIC:Electron-Ion Collider)も含めた議論を行いました。
加えて、午前の部の後に本年8月に逝去された李 政道(Tsung-Dao Lee)初代理研BNL研究センター長の功績を称え、メモリアル・セッションを行いました。五神 理事長、ヒューウェット BNL研究所長、文部科学省松浦 重和 審議官(研究振興局及び高等教育政策連携担当)による挨拶の後、縁のある2名の研究者が李 先生との思い出を語りました。
ワークショップの出席者は、理研内外からオンライン参加も含めて70名ほど(うち、BNLからは13名)で、どのセッションも活発な議論が繰り広げられました。参加した研究者からは、「今後のさらなる連携の可能性を探る上で有効だった」などの声が寄せられました。
今後、理研とBNLは連携をさらに強化していきます。
- ※1 PHENIX実験:BNLの衝突型加速器「RHIC」を用いた高エネルギーの重イオンおよび偏極陽子衝突実験の一つ。