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2025年7月22日

理化学研究所

理化学研究所、東京大学およびポツダム気候影響研究所との間で連携・協力の覚書を締結

理化学研究所(理研)、東京大学およびポツダム気候影響研究所(PIK、ドイツ) は、グローバル・コモンズ維持に資する科学研究基盤の構築に向けた連携・協力に関する覚書を2025年7月1日付で締結しました。

覚書における連携・協力内容

  • 研究者等の交流
  • 講演会、セミナー、シンポジウム等の共同開催等の科学技術情報の交換、科学技術研究資料の交換
  • 共同研究プロジェクトの実施
  • 共同研究成果の社会への発信(共同シンポジウムの開催や白書の出版を含む)
  • 上記に付随するその他のプログラムおよび活動

気候変動や生物多様性の喪失、環境汚染が深刻化する中、気候変動に関する政府間パネルが公表したIPCC報告書やプラネタリー・バウンダリーズ(Rockström, J. et al. Nature 2009, DOI: 10.1038/461472a)などの研究により、人類が今のまま活動を続ければ地球は人類にとって安全な環境ではなくなることが示されています。地球システムという「人類の共有財産(グローバル・コモンズ)」の維持は喫緊の課題です。理研は東京大学、PIKとの連携により、これまで協働機会が少なかった基礎研究とシステム科学研究が相互にフィードバックを行う仕組みを構築し、地球システムの破綻を抑えるための科学を強力に推進します。

国内唯一の基礎科学の総合研究所である理研は、多階層の良質なデータ、高品質な植物・微生物などのバイオリソース、富岳やSPring-8をはじめとする研究基盤を提供し、基礎科学の側から研究を推進することにより科学的知見を創出します。東京大学は政治学・開発学・工学等の分野横断的な視点からの研究を推進し、PIKは経済・農業・エネルギー消費などの人間活動と地球システムの相互作用を全球規模で予測可能な独自の統合評価モデルを用いて研究を推進することで、理研の科学的知見の社会および地球システムへの影響を予測します。

理研、東京大学、PIKの3機関は、それぞれの強みを生かし、グローバル・コモンズを維持するための社会経済システムへの転換を実現させ得る知見の創出に貢献します。得られた科学的知見を社会に伝えることにも取り組み、人類全体の将来社会への発展に貢献することを目指します。

五神 真 理事長、 Johan Rockström ディレクター、Ottmar Edenhofer ディレクター、福士 謙介 センター長の写真五神 真 理事長(写真左)、ポツダム気候影響研究所 Johan Rockström ディレクター (スクリーン左) 、Ottmar Edenhofer ディレクター (スクリーン右)、東京大学未来ビジョン研究センター福士 謙介 センター長(写真右)

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