2019年3月11日
山口大学
理化学研究所
かずさDNA研究所
東京農業大学
タマネギ機能性成分フラボノイドの生産制御因子と関連染色体を特定
-近縁種シャロットがもつフラボノイド高含有性をネギに導入することで新規の機能性・ストレス耐性品種育成を目指す-
山口大学大学院創成科学研究科(農学系学域)の執行正義教授のグループは、理化学研究所環境資源科学研究センターの平井優美チームリーダーと澤田有司研究員、東北大学大学院生命科学研究科の佐藤修正准教授、かずさDNA研究所ゲノム情報解析施設の平川英樹施設長、東京農業大学の峯洋子教授、田中啓介研究員との共同研究により、フラボノイド低含有性のネギと高含有性を有する近縁種シャロットの掛け合わせから得られた添加系統シリーズを用いて健康機能性や各種ストレス耐性に関与するフラボノイド生合成経路中の代謝物生産と遺伝子発現を網羅的に比較解析しました。その結果、フラボノイド生産に強く関与する染色体と遺伝子を特定しました。
本研究成果はネギ葉鞘部着色の分子機構の解明に繋がるとともに、着色性品種作出に用いる選抜用DNAマーカーの開発が期待されます。ネギで着色性品種が育成できれば、現在利用されているネギ品種に健康機能性という付加価値により単価上昇ができるだけでなく、各種ストレス被害の回避で収量増加が可能になり、国産ネギの労働生産性を改善できます。
詳細は山口大学のホームページをご覧ください。
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理化学研究所 広報室 報道担当
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