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2019年3月20日

千葉大学
理化学研究所

自閉症・統合失調症などの病因に多価不飽和脂肪酸の代謝異常が関与

-新しい予防法・治療法の開発に期待-

千葉大学社会精神保健教育研究センターの橋本謙二教授(神経科学)、大学院医学薬学府博士課程4年の馬敏、理化学研究所脳神経科学研究センター 分子精神遺伝研究チームの吉川武男チームリーダーらは、自閉症スペクトラム障害(ASD: autism spectrum disorder)や統合失調症などの神経発達障害の病因に、多価不飽和脂肪酸の代謝に関わる可溶性エポキシド加水分解酵素(sEH: soluble epoxide hydrolase)の異常が関与していることを明らかにしました。

ASDや統合失調症は代表的な神経発達障害ですが、その病因は未だ明らかにされておりません。多くの疫学研究から、妊娠期の母体免疫活性化(MIA: maternal immune activation)が、生まれてきた子供の神経発達障害の発症リスクを高くすることが示唆されています。今回、toll-like receptor-3のアゴニストであるpoly(I:C)を妊娠マウスに投与した動物モデル(母体免疫活性化モデル)を用いて、これらの疾患の病因にsEHが重要な役割を果たしている事を明らかにしました。

詳細は千葉大学の報道発表資料をご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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