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2022年12月1日

新潟大学
理化学研究所

極低温の量子流体中に現れる普遍的な力

-量子揺らぎが導く原子超流動体中の分子間力-

万有引力の法則に代表されるように、「物質間に働く力」という概念は、物理学において重要な位置を占め続けてきました。新潟大学 自然科学系(理学部)の本郷 優 助教(理化学研究所 数理創造プログラム 客員研究員)とドイツ・ハイデルベルク大学の藤井 啓資 研究員・Tilman Enss 教授の国際共同研究グループは、極低温の量子流体中に浮かべられた粒子間に、長距離ではファンデルワールス力と呼ばれる分子間力と同じ力が働くことを理論計算から明らかにしました。レーザー技術によって絶対零度近く(数十ナノケルビン程度)まで冷却された原子集団は、量子状態を高精度に制御可能な系として近年注目されており、ミクロな世界における力を調べる上でも格好の舞台となっています。本研究は、極低温で実現する原子超流動体中の不純物粒子に、量子揺らぎに起因した普遍的な長距離力が作用することを新たに明らかにしたものです。

詳細は新潟大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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