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2023年11月7日

名古屋大学
理化学研究所
横浜ゴム株式会社
高輝度光科学研究センター
北陸先端科学大
科学技術振興機構

ゴムと金属の接着老化に関わる反応の可視化に成功

-タイヤの長寿命化に向けた研究開発に活用-

東海国立大学機構 名古屋大学大学院 理学研究科(理化学研究所 放射光科学研究センター 客員研究員)の松井 公佑 講師、村本 雄太 博士前期課程学生(研究当時)、同大学物質科学国際研究センター・大学院理学研究科・国際高等研究機構(理化学研究所 放射光科学研究センター 客員研究員)の唯 美津木 教授は、横浜ゴム株式会社の網野 直也 エグゼクティブフェロー・研究室長、鹿久保 隆志 主幹、高輝度光科学研究センターの宇留賀 朋哉 任期制専任研究員、北陸先端科学技術大学院大学 共創インテリジェンス研究領域のダム ヒョウチ 教授、ズイタイ ディン 博士研究員(研究当時)、ミンクエット ハ 博士後期課程学生(研究当時)との共同研究で、大型放射光施設SPring-8において、X線吸収微細構造−コンピューター断層撮影(XAFS-CT)法を用いて、ゴムと真ちゅう(銅と亜鉛合金)材料の接着モデルに対し、ゴム中の銅の分布と化学種の状態を三次元的に可視化しました。得られた三次元顕微分光イメージングデータの機械学習解析により、ゴムと金属材料の接着や、老化過程の銅の反応パターンの追跡を行いました。その結果、ゴムと金属材料間の接着力を増強・低下させる過程で、銅が硫黄と反応する硫化反応のパターンが5通りあることを特定し、また、接着老化の進行に伴い、反応パターンが変化する様子を捉えることに成功しました。

詳細は名古屋大学 研究成果発信サイトをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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