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2023年11月22日

九州大学
北里大学
理化学研究所

最重要MRIプローブであるピルビン酸の光を用いた高核偏極化に成功

13C-MRIによる癌診断応用への重要な一歩-

核磁気共鳴分光法(NMR)や磁気共鳴イメージング(MRI)は今日の化学・医療分野では必要不可欠な分光法です。しかし、その感度は非常に低く、特にMRIでは観測対象が体内に多量に存在する水分子に限られています。NMRやMRIを高感度化する手法として、電子スピンの高偏極状態を核スピンへと移行する動的核偏極法(DNP)があります。電子スピンとして特に光励起三重項電子スピンを用いたtriplet-DNPは穏和な条件でDNPを実行できることから、低コストで高感度MRIを実現できる技術として注目されています。  今回、九州大学大学院 工学研究院の濱地 智之 大学院生、楊井 伸浩 准教授、北⾥⼤学 未来工学部の渡辺 豪 教授、理化学研究所 開拓研究本部及び仁科加速器科学研究センターの立石 健一郎 研究員、上坂 友洋 主任研究員らの研究グループは、医療応用に向けて最も重要なMRI癌プローブであるピルビン酸の13C核スピンをtriplet-DNPによって高偏極化することに初めて成功しました。

詳細は九州大学のホームページをご覧ください。

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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