国立大学法人東京農工大学 工学研究院の竹田 浩章 研究員、Bujinlkham Buyantogtokh 大学生、津川 裕司 教授らの共同研究グループは、質量分析において水とラジカル生成物を用いたフラグメンテーションの技術を開発し、多様な脂質分子に含まれる極性頭部の構造、脂肪酸の炭素数と不飽和度、および二重結合の位置を同時に決定できる新しいノンターゲットリピドミクス手法を構築しました。また、本手法を霊長類であるマーモセットの脳に適用することで、二重結合の位置が異なる異性体を正確に織別し、膨大な数の分子種の影に潜む新たな脂質分子の存在が明らかになりました。
本研究は、東京農工大学 工学研究院の竹田 浩章 研究員(研究当時、現 国立研究開発法人産業技術総合研究所 研究員)、同研究院 学部4年生のBujinlkham Buyantogtokh氏、同研究院の津川 裕司 教授、島津製作所の岡本 真美氏、同社の高橋 秀典氏、慶應義塾大学の岡野 栄之 教授、同大学の岸 憲幸 特任講師、理化学研究所 脳神経科学研究センターの上口 裕之 チームディレクターによって実施されました。
詳細は東京農工大学のホームページをご覧ください。
報道担当
理化学研究所 広報部 報道担当
お問い合わせフォーム