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2015年1月29日

理化学研究所

多細胞システム形成研究センター長の内定について

濱田博司氏の写真

理化学研究所(理研)は、多細胞システム形成研究センター長に、大阪大学大学院教授 濱田博司氏を内定致しました。

同研究センターは、理化学研究所自らが定めた「研究不正再発防止をはじめとする高い規範の再生のためのアクションプラン(平成26年8月26日)」の一環として、旧発生・再生科学総合研究センターを昨年11月に再編して組織したものです。センター長については、外国人研究者を含む外部有識者からなる委員会を組織し、発生・再生分野における今後の科学的潮流を見据え、国際的水準で第一級の指導者を選考するように諮問していました。

濱田氏は、哺乳動物胚発生の分子制御機構の解明から、動物の体の左右非対称性を探求し、基礎生物学分野において国内はもとより国際的にも顕著な成果をあげてきました。濱田氏が築き上げたこれまでの研究成果は、ヒトの先天性心臓奇形や代謝疾患までも含む様々な疾患と関連しているため、臨床医学への波及効果も大きく、また、再生医療の開発に際して必要な基盤知識・技術を提供することになると期待されています。

また、濱田氏は、大阪大学大学院において長年教授として研究室運営をしてきたばかりではなく、生命機能研究科長を務めた実績があり、若手研究者の育成や組織運営に長けた人物でもあります。この経験を活かし、研究開発に必要なガバナンスの強化に取り組む等、現在研究センターで進めている改革や外部研究機関との連携を着実に推進していただくことを期待しています。

略歴

1979年3月 岡山大学大学院・医学研究科博士課程修了(医学博士)
1979年10月 米国 国立衛生研究所・癌研究所
Visiting Associate/Visiting Scientist
1985年1月 カナダ ニューファンドランドメモリアル大学医学部
Assistant Professor
1988年2月 東京大学医学部生化学教室 助教授
1995年4月 大阪大学細胞生体工学センター 教授
2002年4月 大阪大学大学院生命機能研究科 教授(現職)
2014年4月 大阪大学 特別教授
(2012年4月~2014年3月 大阪大学大学院 生命機能研究科長)

受賞歴

2000年 第18回大阪科学賞「体の左右非対称が生じる機構の解明」
2003年 第10回日産科学賞(2002年度)「体の非対称性が生じる分子機構」
2012年 第43回内藤記念科学振興賞(2011年度)「体の非対称性が生じる機構」
2014年 紫綬褒章
第19回慶應医学賞「左右軸を中心とした哺乳動物胚発生の分子制御機構」

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