科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を表彰する「科学技術分野の文部科学大臣表彰」の表彰式が、平成28年4月20日に文部科学省で開催されました。今年度、理化学研究所からは9名(科学技術特別賞1名、科学技術賞3名、若手科学者賞5名)が受賞しました。
科学技術特別賞(1名)
対象:我が国の科学技術水準を内外に知らしめる世界的にも注目される顕著な成果を出した者。(今年度は、全体で1件)

- 森田 浩介
- 仁科加速器研究センター 超重元素研究グループ
- グループディレクター
- 九州大学大学院理学研究院教授
- 「113番元素の人工合成及びその崩壊過程の確認」
科学技術賞 開発部門(2名)
対象:我が国の社会経済、国民生活の発展向上等に寄与し、実際に利活用されている(今後利活用が期待されるものを含む)画期的な研究開発若しくは発明を行った者。(今年度は、”開発部門”全体で32件)

- 富田 浩文
- 計算科学研究機構 複合系気候科学研究チーム
- チームリーダー
- 「正二十面体分割格子を用いた全球非静力学大気モデルの開発」
- (筆頭者:東京大学大気海洋研究所教授 佐藤正樹氏)

- 前田 秀明
- ライフサイエンス技術基盤研究センター 構造・合成生物学部門
- NMR施設長
- 「高温超伝導体を利用した世界初の超1GHzNMR装置の開発」
- (筆頭者:国立研究開発法人物質・材料研究機構 技術開発・共用部門強磁場ステーション長 清水 禎氏)
科学技術賞 研究部門(1名)
対象:我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は開発を行った者。(今年度は、”研究部門”全体で39件)

- 川﨑 雅司
- 創発物性科学研究センター 副センター長
- 「酸化亜鉛ヘテロ接合における新しい分数量子ホール状態の研究」
- (本務:東京大学大学院工学系研究科 教授)
若手科学者賞(5名)
対象:萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者。(今年度は、全体で99名)

- 小川 直毅
- 創発物性科学研究センター 統合物性科学研究プログラム
- 創発光物性研究ユニット ユニットリーダー
- 「光制御による電荷-スピン-軌道結合物性の研究」

- 北島 智也
- 多細胞システム形成研究センター
- 染色体分配研究チーム チームリーダー
- 「哺乳類卵母細胞における染色体分配機構の研究」

- 豊泉 太郎
- 脳科学総合研究センター
- 神経適応理論研究チーム チームリーダー
- 「神経回路の学習法則に関する理論的研究及び実証的研究」

- 中村 龍平
- 環境資源科学研究センター
- 生体機能触媒研究チーム チームリーダー
- 「深海生命圏を支える生体電子移動論の開拓に関する研究」

- 村山 正宜
- 脳科学総合研究センター
- 行動神経生理学研究チーム チームリーダー
- 「触覚知覚の脳神経回路メカニズムの研究」

表彰式

賞状授与

代表者謝辞