理化学研究所が中心となって2000年に結成された国際研究コンソーシアムFANTOMの第5期プロジェクト「FANTOM5」が2016 Scopus Eureka Prize for Excellence in International Scientific Collaborationを受賞しました。
Eureka Prizeはオーストラリア博物館が1990年より主催している賞で、科学技術や科学技術コミュニケーションなどの分野で優れた成果を出した個人や団体に与えられます。例年4つの分野で16の賞が選定されており、今回FANTOM5は、理化学研究所およびオーストラリアの4機関(Harry Perkins Institute of Medical Research; The University of Melbourne; University of Queensland; Translational Research Institute; Telethon Kids Institute)の国際共同研究プロジェクトとして評価され、受賞が決定しました。
授賞式は2016年8月31日にSydney Town Hall(オーストラリア)内で行われました。

FANTOM5ミーティングの様子
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FANTOMプロジェクトの紹介映像
科学のフロンティア19 RNAから読み解く生命の不思議 -
FANTOM5の研究成果について
2014年3月27日プレスリリース「ゲノム上の遺伝子制御部位の活性を測定し正常細胞の状態を定義」
2015年2月13日プレスリリース「遺伝子制御部位の活性はエンハンサーが先行」
2015年12月24日プレスリリース「多様な臓器のがんで異常発現するRNA群を発見」
2016年8月5日プレスリリース「継続的更新に対応する細胞-遺伝子活性データベース」
関連部門
ライフサイエンス技術基盤研究センター 機能性ゲノム解析部門
予防医療診断開発プログラム
補足説明
FANTOMプロジェクトは、理化学研究所の発案により2000年に発足しました。今回受賞したFANTOM5では、世界中の共同研究者の協力により収集した約1,000の細胞や組織(正常細胞の種類としては約180種類以上)の細胞サンプルを解析し、プロモーター約185,000個、エンハンサー約44,000個の活性を測定しました。さらに、研究でよく用いられるがん化した細胞株だけでなく、正常細胞に関する体系的な定義を得ることができました。