理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター集積バイオデバイス研究チーム(田中陽チームリーダー)は、同チームで作製したマイクロチップを広く活用していただくため、微細加工デバイス提供サービスを2020年4月1日から開始しました。
同チームでは、髪の毛や蚊の針の太さ(10~100マイクロメートル(μm、1μmは100万分の1メートル))と同じかそれ以下、最小ナノメートル(nm、1nmは10億分の1メートル)サイズのきわめて細い流路を組み込んだ微細加工デバイス「マイクロチップ」を作製しています。これは、半導体加工技術をベースとしたものであり、その特徴的な微小空間特性を活用して、これまで難しかった一細胞や一分子を個別に扱う技術を開発し、バイオや医療に貢献することを目的に研究を行っています。
近年、マイクロチップの用途は広がっていますが、加工に必要な技術を準備することが難しく、自前で作製することは容易ではありません。今回、本サービスは、サービス利用希望者と理研との間で有償MTA契約を締結した上で、利用希望者の仕様に合った微細加工デバイスを提供するものです。
現在、マイクロチップの種類には様々なものがありますが、今回は代表的な3種類の微細加工デバイスを提供します。
微細加工デバイス(価格は税込)
- 1.SU-8・PDMSマイクロデバイス(価格150,000円 / デバイス)
- 2.超微細加工デバイス(10μm以下)(価格200,000円 / デバイス)
- 3.ガラスチップデバイス(価格200,000円 / デバイス)
応用例
マイクロ流体デバイスで細胞培養用微小構造体を鋳造
参考資料
問い合わせ先
理化学研究所 生命機能科学研究センター 集積バイオデバイス研究チーム
チームリーダー 田中 陽
Email: yo.tanaka [at] riken.jp
マイクロデバイス受託サービスML
Email: micro-fab [at] ml.riken.jp
※[at]は@に置き換えてください。
機関窓口
理化学研究所 広報室 報道担当
Tel: 048-467-9272 / Fax: 048-462-4715
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