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2020年12月16日

理化学研究所の研究者3名が「ナイスステップな研究者2020」に選出

文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)が発表する「科学技術への顕著な貢献2020(ナイスステップな研究者)」に理化学研究所から3名の研究者が選ばれました。

「ナイスステップな研究者」は、科学技術イノベーションの様々な分野において活躍され、日本に元気を与えてくれる方々を選出するもので、平成17年より始まりました。過去の研究部門の選定者にはノーベル賞受賞者が2名含まれます。令和2年は科学技術・学術政策研究所の調査研究活動や約2,000名の専門家ネットワークへの調査をとおして明らかとなった研究者の業績について、特にその成果が顕著であり、科学技術の振興・普及に貢献する注目すべき10名が選定されました。今後、科学技術・学術政策研究所主催の講演会や、文部科学大臣等との懇談が予定されています。

山本 陽一朗チームリーダーの写真
山本 陽一朗
理化学研究所 革新知能統合研究センター 病理情報学チーム チームリーダー
受賞テーマ「がん画像から、新たな知識を自力で発見する医療AI技術を開発―がん再発予測の画期的進化―」
山本チームリーダーの開発した医療AI技術が、専門家も気づかなかった新しいがんの特徴を発見し、がん再発予測の精度を各段にあげたことが高く評価されました。画像から新たな知識獲得をする本研究の新技術は、医療以外にも幅広く応用が可能であり、汎用性と実用性が高い技術として期待されています。
Youtube プレスリリース解説 vol.2「がんの未知なる特徴をAIが発見
桂 ゆかり客員研究員の写真
桂 ゆかり
受賞テーマ「論文から過去の実験データを集めることで大規模材料物性データベース Starrydataを構築―材料科学にデータ科学を取り入れたマテリアルズ・インフォマティクスに貢献―」
桂客員研究員は過去に出版された論文中のグラフから数万試料の実験データを集めた世界初のオープンデータベース Starrydata webシステムを開発し、材料科学研究にデータ科学を活用することを支援してきました。材料科学にデータ科学を応用するマテリアルズ・インフォマティクスで、材料物性研究に貢献しています。
藤井 啓祐チームリーダーの写真
藤井 啓祐
受賞テーマ「万能量子コンピュータ実現を目指した、量子ソフトウェアの研究 開発で量子情報科学分野を先導」
藤井チームリーダーは、近年急速に進展する量子コンピュータのソフトウェアの基礎研究において、世界を牽引する多くの成果を創出するとともに、その応用を目指しベンチャー企業QunaSysの起業にも関わっています。今後の量子情報科学の基礎研究から応用研究にわたる幅広い研究開発の推進による、万能量子コンピュータ実現への貢献が期待されます。

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