理化学研究所(理研)計算科学研究センター(R-CCS)とフィンランドの国営企業IT Center for Science(CSC)は5月11日、理研が運営する富岳およびCSCが運営するLUMIという2つの世界最高水準のスパコンを活用して、ハイパフォーマンスコンピューティング分野での連携を強化する協定を締結しました。本協定は、フィンランドと日本の研究者が、より効率的な計算ツールを用いて共同研究を行うことにより、国際的な最先端研究を推進することを目的としています。
本協定は、CSCのキモ・コスキ マネージングディレクターとR-CCSの松岡聡センター長が東京で調印しました。フィンランド政府からはヴィレ・スキンナリ開発協力・外国貿易大臣、文部科学省からは田中英之副大臣が出席し、両国の協力関係を支援する言葉を述べられました。
松岡センター長は、「2つのマシンは、同じような計算能力を持ちながらアーキテクチャが大きく異なるため、プラットフォームの比較や、マシン間で効率的に動作するソフトウェアの開発により、スーパーコンピューティング分野の大きな発展につながるでしょう」と挨拶しました。
署名式にて(左からコスキCSCマネージングディレクター、スキンナリ大臣 、田中副大臣、松岡センター長)