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2023年9月4日

理化学研究所

「子ども睡眠健診」プロジェクト参加校(小・中・高)の第二次(2024年度前期)募集を開始

理化学研究所(理研)生命機能科学研究センター合成生物学研究チームの上田 泰己チームリーダー(東京大学 大学院医学系研究科 機能生物学専攻 システムズ薬理学教室 教授)らは、全国の学校の子ども(小中高生)を対象として、ウェアラブルデバイスを用いた睡眠測定を実施し、日本の子どもの睡眠実態の把握と、子ども・保護者に対して睡眠衛生に関する理解増進を推進する「子ども睡眠健診」プロジェクトを推進しています。この度、9月3日「睡眠の日」に合わせて、プロジェクトへの参加校の第二次募集(2024年度前期募集)を開始します。

「子ども睡眠健診」プロジェクトとは?

上田チームリーダーらは、子どもの健やかな睡眠を知り・育み・護ることを目的とした「子ども睡眠健診」プロジェクトを推進しています。このプロジェクトでは、腕時計型のウェアラブルデバイスを用いて子どもたちの睡眠の量・質・リズムを簡便かつ定量的に測定し、現代の子どもの睡眠の実態把握を進めるとともに、子どもや保護者に対する睡眠に関する知識の提供と、学校現場への技術的・教育的支援を提供することにより、子どもの生活習慣の改善や健やかな発育・発達につなげることを目指しています。データの解析には、独自に開発した世界最高精度のアルゴリズム「ACCEL」[1]、注1)を用います。

「子ども睡眠健診」プロジェクト・第二次募集について

背景

2022年9月にプロジェクトを開始注2)してから、これまでに延べ27校(約4200名)に参加していただきました。これまでの測定結果から、学校や地域などのさまざまな要因により、睡眠パターンに特色がある可能性が見えてきました。そこで、日本全国からさらに多くの学校(小・中・高)の参加を募り、睡眠測定を実施し、子どもや保護者の睡眠衛生に関する理解増進の推進と、良質な睡眠をとるための行動変容のきっかけとするために、「子ども睡眠健診」プロジェクトへの参加校の第二次募集(2024年度前期募集)を行うことにしました。参加者へのフィードバックレポート(図)の拡充と、学校へのサマリーレポートや睡眠に関する教育講演の提供など、プロジェクトの内容もアップグレードしています。

概要

  • 対象:日本全国の学校(小・中・高)および自治体
  • 応募要件:参加者数が300名以上を見込めること。複数校の同時参加も可。なお、過去に参加したことがある学校からの申し込みも受け付ける。
  • 参加日程:2024年4月 - 2025年3月(先着順に調整)
  • 費用負担:なし
  • 応募締め切り:2023年12月4日
「子ども睡眠健診」フィードバックレポート(サンプル)の画像

図 「子ども睡眠健診」フィードバックレポート(サンプル)

本プロジェクトの詳細や参加申し込み方法は、「子ども睡眠健診」プロジェクトのウェブサイトからご確認ください。

補足説明

  • 1.ACCEL
    腕の動きを基に睡眠覚醒状態を判別する方法。3軸方向の加速度を用い、腕の動きから、睡眠・覚醒状態を判定する。従来の方法に比べて睡眠中の覚醒を検出する特異度に優れ、中途覚醒の検出ができる方法である。

研究支援

本プロジェクトは、科学技術振興機構(JST)の支援のもと、戦略的創造研究推進事業(ERATO)上田生体時間プロジェクトによって推進されます。

発表者

理化学研究所
生命機能科学研究センター 合成生物学研究チーム
チームリーダー 上田 泰己(ウエダ・ヒロキ)
(東京大学 大学院医学系研究科 機能生物学専攻 システムズ薬理学教室 教授)

東京大学 大学院医学系研究科 機能生物学専攻 システムズ薬理学教室
特任講師 岸 哲史(キシ・アキフミ)

本プロジェクトに関する問い合わせ先

東京大学 大学院医学系研究科 機能生物学専攻 システムズ薬理学教室
JST ERATO 上田生体時間プロジェクト
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
Tel: 03-5841-3415 / Fax: 03-5841-3418
Email: kishi [at] m.u-tokyo.ac.jp(担当:岸)
ウェブサイト:「子ども睡眠健診」プロジェクトのウェブサイト

報道担当

理化学研究所 広報室 報道担当
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