理化学研究所の栄誉研究員、名誉研究員である篠崎 一雄 博士が、長年にわたり植物科学の分野において業績を挙げた功績により令和5年秋の叙勲において、瑞宝重光章を受章することとなりました。伝達式は11月8日に執り行われる予定です。
篠崎 栄誉研究員は、世界に先駆けて分子生物学的手法を導入し、植物の環境ストレス応答と耐性獲得の分子機構を解明するなど、多大な業績を挙げられました。篠崎栄誉研究員の論文引用度は、植物科学分野において常に国際的にトップクラスに位置しており、植物科学分野の発展に尽力されました。
篠崎 栄誉研究員は、1989年に主任研究員として理化学研究所 ライフサイエンス筑波研究センターに赴任、2005年より植物科学研究センター長に就任、その後2013年より環境資源科学研究センター長、特別顧問などを歴任され、現在は同センターの客員主管研究員も務められています。
受章者のコメント
この度の瑞宝重光章の受章は私にとって大変光栄なことです。これまで進めてきた研究などの成果が高く評価されて嬉しく思います。これは一緒に研究を進めた多くの共同研究者や研究を支えてくれた方々のおかげだと思います。科学は先達の方々の多くの積み重ねの上に立って進歩しています。常に進歩を続けている魅力的な科学の世界にひかれており、今後も科学に関わっていきたいと考えています。これまで科学の道へ導いてくれた恩師の先生、そして支えてくれた家族に感謝します。