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2024年1月5日

理化学研究所

孫正義育英財団生との交流会を開催しました

理化学研究所(理研)数理創造プログラム[1](以下、iTHEMS)は12月7日(木)に東京都渋谷区で、将来を担う若手人材育成の一環で、孫正義育英財団生[2]との交流イベントを初めて開催しました。

数学や物理、生物、AIなどに興味を持つ9歳から26歳までの財団生13名と、iTHEMS研究者10名が参加し、ハイレベルなディスカッションを繰り広げ、交流を深めました。

iTHEMSからは冒頭、長瀧 重博 副プログラムディレクターがiTHEMSの概要を紹介し、続いて佐野 岳人 基礎科学特別研究員が自身の研究テーマである低次元トポロジーと関連させつつ、不変量とカテゴリ化に関する考え方を紹介しました。その後、孫正義育英財団生4名が、数学や生物学、量子物理など自身が進めている研究についてプレゼンテーションを行いました。このうち参加者の中で最年少9歳の財団生はネイピア数(e=2.718…)に関して、量子物理が専門の13歳の財団生(博士課程大学院生)はポーラロンと呼ばれる準粒子に関して、研究成果を発表しました。

フリータイムでは、完全数の一般化に関する議論からmRNA転写産物の配列データの解読技術に関する議論に至るまで、多岐に渡るテーマについて財団生と研究者が自由で活発な議論を交わしました。イベント終了後、参加した孫正義育英財団生から次の開催を期待するメッセージを受け取る一方、iTHEMS研究者からも孫正義育英財団生から刺激を受けたとの感想が挙がりました。iTHEMSは、未来を担う若手人材の育成に今後も貢献して参ります。

関連リンク

プレゼンテーションする佐野 基礎科学特別研究員の写真

プレゼンテーションする佐野 基礎科学特別研究員

プレゼンテーションする財団生の写真

財団生による研究成果の様子

補足説明

  • 1.理研数理創造プログラム
    2016年設立。理論科学・数学・計算科学の研究者が、「数理」を軸とする手法を用いて、宇宙・物質・生命の解明や、社会における基本問題の解決を図る国際研究拠点。
  • 2.孫正義育英財団
    高い志と異能を持つ若者に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的に、ソフトバンクグループ株式会社 孫 正義 代表取締役 会長兼社長執行役員が設立した財団。財団が国際公募・選考を経て認定した財団生に、共同施設の提供、イベント開催、支援金の給付などを行っている。

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