仁科加速器科学研究センター 核変換データ研究開発室
室長 櫻井 博儀(D.Sc.)
研究概要
原子力発電などによって生じる高レベル放射性廃棄物の問題は国家的・国際的レベルの最重要課題のひとつです。この問題を根本的に解決するためには長寿命放射性核種を短寿命化もしくは安定化するための核変換技術の確立が必要になってきます。長寿命核分裂生成物ついては核変換に関連する基盤開発はほとんど進んでいません。我々のグループはRIBF施設や他の施設を利用して、核変換基盤を支える反応データを取得し、原子力の平和利用と世界人類の福祉に特化した「発明」と「発見」を生みだすことを目標としています。
研究主分野
- 数物系科学
研究関連分野
- 総合理工
キーワード
- 不安定核ビーム
- エキゾチック原子核
- ガンマ分光
- 重イオン反応
主要論文
- 1.Wang H., Otsu H., Sakurai H., et al:
"Spallation reaction study for the long-lived fission product Pd-107"
Prog. Theo. Exp. Phys. 2017, 021D01 (2017) - 2.Wang H., Otsu H., Sakurai H., et al.:
"Spallation reaction study for fission products in nuclear waste: Cross section measurements for Cs-137 and Sr-90 on proton and deuteron"
Phys. Lett. B 754, 104-108 (2016)
研究成果(プレスリリース)
-
2024年2月16日
長寿命核廃棄物の減容および宇宙での元素の起源の解明へ -
2019年8月9日
「核のゴミ」問題解決に必要な加速器の概念を提案 -
2019年7月5日
重陽子による元素変換確率の増大 -
2017年2月13日
パラジウム-107の核変換
関連リンク
メンバーリスト
主宰者
- 櫻井 博儀
- 室長
お問い合わせ先
〒351-0198 埼玉県和光市広沢2-1
仁科RIBF棟
Email: hsakurai [at] riken.jp
※[at]は@に置き換えてください。
組織
- 低速RIデータチーム
- 炭竃 聡之(Ph.D.)