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2024年4月10日

理化学研究所

量子・スパコン連携プラットフォームプロジェクト キックオフシンポジウムを開催しました

2024年3月25日、理研計算科学研究センター(R-CCS)とソフトバンク株式会社は経済産業省、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の採択事業「量子・スパコン連携プラットフォームプロジェクト」のキックオフシンポジウムをハイブリッド形式で開催しました。

本事業は昨年9月にソフトバンクと共に採択されました。共同実施者である東京大学および大阪大学と協力し、量子コンピュータとスーパーコンピュータ(スパコン)を連携するための量子・HPC連携システムソフトウェアの研究開発とプラットフォームの構築を行います。そしてその先にあるポスト5G時代におけるネットワークで提供されるサービスとして利用される技術の実現に取り組んでいます。

今回のキックオフシンポジウムは、事業の目的や研究内容を、将来ユーザー層になりうる可能性を秘めた研究者や企業、学生の方々に広くお知らせすることを目的として開催されました。

シンポジウムは第一部のハイブリッド形式、第二部の動画配信に分けて行いました。

第一部の様子の画像

第一部の様子

第一部では、まず理研の五神 真 理事長の開会挨拶にはじまり、経済産業省、NEDO、文部科学省のご来賓よりご挨拶をいただきました。その後、松岡 聡 センター長からR-CCS全体の取り組みやそれに対する本プロジェクトの位置付けの紹介、また事業代表者である佐藤 三久 部門長により本プロジェクトの概要を説明しました。続いてソフトバンク株式会社データ基盤戦略本部の丹羽 廣寅 氏より同社の次世代計算基盤戦略について紹介がありました。また本プロジェクトで設置する量子コンピュータのベンダーであるIBM社のAntonio Corcoles 氏、Quantinuum社CEOのRajeeb Hazra 氏によるロードマップの説明や、慶應義塾大学の天野 英晴 教授、豊田中央研究所の佐藤 勇気 氏よりアカデミアと産業界から当事業への期待についてご講演いただきました。最後に各事業項目の代表者より事業項目ごとの内容の紹介を行い、大変密度の濃い充実したシンポジウムとなりました。

佐藤 三久 部門⻑
Quantinuum社CEOのRajeeb Hazra ⽒

当日は会場とオンライン合わせておよそ400名の方にご参加いただき、大学や企業など他業種も含む多くの方々に本事業への理解を深めていただくことができました。閉会後に開催された懇親会でも80名以上の参加者による活発な交流が行われ、貴重な情報交換の場となりました。

また第二部では、「量子コンピュータを古典計算機と組み合わせろ~日本は産学連携でメガクラウドに勝てる~」をテーマに、量子コンピュータが今後ビジネスにどのような影響を与えるかを議論した動画を「& SCIENCE」で配信しました。

この動画には、プロジェクトの事業項目責任者の一人である伊藤 伸泰 ユニットリーダー(R-CCS量子計算シミュレーション技術開発ユニット)が出演しています。ぜひご覧ください。

「& SCIENCE」:テクノロジーとサイエンスをテーマに第一線で活躍するゲストを迎え、脳科学者の茂木 健一郎 氏とトコトン深掘りする番組

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