理化学研究所(理研)は東京スカイツリー®で、その高さを利用し、雷から発生するガンマ線を観測しています。そうした研究をはじめ、理研を代表する研究成果や最先端の科学・技術に親しんでいただくための展示を東京スカイツリー天望デッキ内の『SKYTREE® MINILABO』で4月21日より開始しました。
- 期間: 2022年4月21日(木)より通年展示
- 場所: 東京スカイツリー天望デッキ フロア345
- 料金: 展望台への入場料金が必要
- ※入場時間や入場料金等は東京スカイツリーのウェブサイトをご確認ください。
展示内容
研究紹介ディスプレイ
東京スカイツリーで実施している研究を紹介するディスプレイを設置します。東京大学と協力して行った「光格子時計」による重力差検出の実験や、現在実施している雷雲の研究について、研究者が動画で紹介します。動画については、YouTube「理研チャンネル」にて公開しています。
宇宙線観測装置とその歴史
日本初の宇宙線観測装置「ネーヤ型電位計」と最新装置「コガモ」を比較展示します。コガモは展示中も雷雲や宇宙からのガンマ線を計測し、研究データとして収集しています。また、デモンストレーションとして、ガンマ線の到来方向と強度をLEDにより視覚的に表現する観測装置を設置します。この装置は、内部の回路基盤が直接見えるスケルトン仕様になっています。
理研の原子核物理紹介
理研の宇宙線研究は、原子核物理学者であった仁科芳雄博士(1890-1951)の研究室から開始しました。宇宙線の"兄弟研究"である加速器を用いた原子核研究の紹介として、理研で合成・発見した113番目の元素「ニホニウム」の合成・分解過程を表した原子核模型を展示します。
関連研究者および研究成果
- 香取秀俊 チームリーダー
(光量子光学研究センター 時空間エンジニアリング研究チーム / 開拓研究本部 香取量子計測研究室 主任研究員)
2020年4月7日プレスリリース「18桁精度の可搬型光格子時計の開発に世界で初めて成功」 - 榎戸輝揚 理研白眉研究チームリーダー
(開拓研究本部 榎戸極限自然現象理研白眉研究チーム)
2019年6月26日プレスリリース「金沢市の高校で捉えた放射線バーストで雷発生の瞬間に迫る」
関連リンク
- 東京スカイツリーのニュースレター
- 研究拠点としての東京スカイツリー
- YouTube「理研チャンネル」 東京スカイツリー®でアインシュタインの相対性理論を実証?!
- YouTube「理研チャンネル」 東京スカイツリー®での観測で雷雲の全貌に迫る!